今月の讃美歌は、「それは愛」という曲です。
「神が人として生まれたもう それは愛」というフレーズから始まる讃美歌。
聖書では、イエス・キリストが人となって生まれたことは、神の愛の現れであると言います。
神であるキリストは、人となったことによって、人間の痛み、苦しみ、孤独、悲しみをあますことなく経験されました。それは、神が私たちから遠く離れてはいないことを示すためであり、神が私たちとともにおられる共感者、理解者であることをその生涯をもって、あかしするためでした。
彼が味わった苦しみの頂点は、十字架による処刑でした。人間となったことによって、「死」がない神では決して味わうことのない領域に足を踏み入れたのです。
試練に遭う時、自分の苦しみだけがすべてになってしまっている時、私たちは思い起こすのです。
私より、もっと痛まれた方がいた。私より、もっと見捨てられた方がいた。私よりもっと、絶望を知った方がいたことを。
彼を苦しめたのは彼が愛してやまなかった人間たちだったのに、御子イエスは彼らを赦されたのです。そして、今生きている私たちの罪も。
誰よりも苦しまれた方が、誰よりも愛することをやめなかった。そのことを知る時、どんな試練の中でも、立ち上がる力が与えられるのです。
「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります。」(第一ヨハネ4:10)
「それは愛」
https://www.youtube.com/watch?v=X-IzMspxmwQ