辺り一面緑に囲まれた田園風景の中に立つ白亜のモダンな教会のシンボルはなんと言ってもその赤い玄関扉でしょう。建築設計者の中に小羊の血、あがないの血のイメージがあったと宣教50周年記念誌(2017年)に記されています。
現在のT牧師が6年前に赴任されるまでには3度の無牧師時代を経験し、新会堂建築に至るまでの紆余曲折のなかで堅く結びあった信徒の強く深い信仰がこの会堂の隅々にあふれ、輝いていることを感じました。どこも全てが美しい!
99匹の羊と迷子の1匹にちなんで1番から100番まで番号の付いた100匹の手作りの羊が会堂中に飾られ、私たちを迎えてくれました。なんてかわいらしい!
相浦光教会聖歌隊「ぶどうの木」が僅か3名で何年も毎週奉仕を続けておられることにも驚かされました。音大出身のアルトを中心にソプラノ、テナーの整った美しいハーモニーが高い天井から会堂全体を包み込むように流れました。
礼拝中は時折暴風雨がたたき付け建物が音を立てました。欠席者の目立つ会堂でし
たがT牧師のメッセージは暴風雨を打ち砕くほどの力強さに満ちていました。
午後には台風も収まりコンサートに多くの方が集って下さいました。私たちには突然のことでしたが、地元のケーブルテレビ局が取材に来ました。佐世保近隣のイベント情報などを地域に流すそうです。コンサート会場ではT牧師や来会者へのインタビューもなされ、早速夕方7時から放映されました。地域にひろく教会を知ってもらえる何よりの機会となったことを真智子先生共々に喜びあいました。
上杉道子