2017年3月25日土曜日

「騒ぎ立つ思い静め」

 この曲に出会ったのは東北を襲ったあの大震災の余震がまだまだおさまらない頃のことです。私達の聖歌隊は2011年の被災地支援コンサートに始まり、福島、郡山、仙台と仲間の教会や被災者住宅への慰問コンサートを始めました。
被災された方がたの心に寄り添えるような賛美がしたいと願いながら曲を選んでいました。その時 “Let not your heart be troubled”と言う楽譜が私の目にとびこんできました。早速楽譜を取り寄せました。ヨハネによる福音書14章1〜4そのものが賛美となった曲でした。

「あなたがたは、心を騒がせないがよい。神を信じ、またわたしを信じなさい。
わたしの父の家には、すまいがたくさんある。もしなかったならば、わたしはそう言っておいたであろう。あなたがたのために、場所を用意しに行くのだから。」

 愛する人たちを失い、住み慣れた家も土地も奪われ、想像も及ばないほどの苦しみ嘆き悲しみを負われている人々にどんな慰めの言葉も見つかりませんが、讃美歌の言葉には力があります。そしてこのヨハネ福音書のみ言葉こそが主から示された被災地の方々への慰めとなる事を祈りつつ賛美しています。

上杉道子

「騒ぎ立つ思い静め」の聖歌隊賛美はこちらから。

2017年3月12日日曜日

教会創立54周年記念礼拝

3月5日の礼拝は教会創立54周年記念礼拝でした。
54年間守られ多くの実を結び、成長させられ、神様をほめたたえることのできる恵みを感謝します。
以下週報一面を掲載します。

創立54周年を記念して ~副田信子夫人「十周年小誌」より~
〇――昭和35年4月、東京開拓伝道のため名古屋より上京、二子玉川の連盟住宅に仮住居して伝道地を探がし歩き、やっと井の頭沿線、明大前の個人住宅で伝道集会を開始致しました。筆舌につくしがたい伝道上の苦難と、それを覆いつくして余りある恵みに支えられ、明大前伝道所の働きと定住の伝道地の与えられんために祈りつつ3年がたちました。
〇昭和38年2月25日、現在の大泉会堂と牧師館に移転。「大泉バプテスト 伝道所」として3月3日、第1回聖日礼拝を牧師夫婦と9名の方々と共に守りましたときは、本当に感慨無量で、礼拝奏楽に指が震えるのをとどめることができませんでした―――――(以下略)
〇副田信子夫人の感動の様子が伝わってくるようです。昭和38年(1963年)の3月3日に、初めてこの地で11名の礼拝出席の下、記念すべき第1回の主日礼拝が献げられたと初代牧師夫人は証言されています。当時はまだ会堂の周囲はほとんど畑であったということです。
〇この1963年は、4月1日に合併によって北九州市が新たに誕生し、またJ.ケネディ大統領がダラスで暗殺された年でありました。高度経済成長のただ中にあって、政治的には激しくゆれ動いた年でありました。
〇そのような年の3月1週に礼拝が献げられて以来、教会は一度も欠かすことなく主日礼拝をささげてきました。2800回を超える礼拝の歴史を受けて、本日あらためて54年目の教会創立記念礼拝をささげることができるのはまことに感無量であります。
〇初代の副田牧師から4代にわたって受け継がれてきた福音宣教の働きは、主イエスから教会に託された第一の使命であります。この地に教会が立つ限り、福音が語られ続けなければなりません。新しい年度を前にして、来たる年も伝道する教会として固く立ち続けたいと願うものです。
木村 一充