2017年11月10日金曜日

星野富弘美術館を訪問して

台風一過の秋晴れとなった10月30日(月)の朝、私たちは群馬県みどり市の星野富弘美術館を目指し車で教会を出発しました。お昼前には現地に到着。わたらせ渓谷には虹がかかり、富弘美術館は私たちを優しく迎えてくれました。
星野さんは、中学の体育の教師として赴任した年(24歳)の6月に体育の指導中に頸椎を骨折、手足の自由を失います。「絶望から彼を救い上げたのは母の献身的な介護であり、いくつかの詩人の言葉であり、信仰でした。」先輩が置いていった一冊の聖書から神様と出会ったのでした。そして筆を口にくわえて、文字と絵を描き始めます。「彼の心をくぐりぬけて生まれた絵と詩は、静かにそしてやさしく、力強く『生きろ』と語りかけてくる。」のです。
星野さんは70歳を過ぎた今も創作活動を続けておられます。著書「愛、深き淵より」「風の旅」「鈴の鳴る道」等の著書は英訳され国内外で読まれ、作品は多くの教科書にも掲載されています。全国各地また海外で開かれる詩画展は見る人に深い感動を与え続けています。(パンフレットより)
これまで本や絵葉書で見てきた富弘さんの作品が、こんなにも美しい自然から生まれたということを知るとともに、一つ一つの作品がそっと私に囁いてくれました。「神様がいるんだもの、大丈夫」。6人はそれぞれに安らぎと宝物をいただいて帰途につきました。























「ペんぺんぐさ」

神様がたった一度だけ
この腕を動かして下さるとしたら、
母の肩をたたかせてもらおう
風に揺れるぺんぺん草の実を見ていたら
そんな日が本当に 来るような気がした (1979年)


「小さな実」

私にできることは 小さなこと
でも それを 感謝してできたら
きっと 大きなことだ (1993年)


「なんとかなるさ」

苦しくて どうしようもない時
いつもうかんでくる ことばがあった
神様がいるんだもの
なんとかなる
そして いつも なんとかなった (2014年)



木村まどか

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