2018年12月23日日曜日

世界文化遺産潜伏キリシタンの集落 ~聖歌隊伝道隊~その1

巨大台風24号の動向に一喜一憂の929日、相浦光教会のT牧師から「何も心配はいりません。神さまが良き備えをなさってくださいますから」のメールに聖歌隊員のラインが一斉に「よし、決まりだね」。全員の心がしっかりと長崎に向かいました。
今年20187月に長崎キリシタン関連遺産が世界文化遺産に登録されました。T先生のお勧めで佐世保の外海(そとめ)出津(しつ)集落を見て回ることになりました。遠藤周作の「沈黙」の舞台となった集落です。禁教時代に潜伏キリシタンを励ましながら教会や福祉施設、女性のための授産所などの建設に当たったフランス貴族出身のド・ロ神父の偉業をまのあたりにし驚きでいっぱいでした。ド・ロ神父と信者たちが一つずつ煉瓦を積み上げてたてられた黒崎教会、出津教会、ド・ロ神父記念館それぞれの場で聖歌隊が賛美を捧げる機会が与えられました。中には150年〜200年前にフランスで造られこの地に送られた珍しいオルガンもあり、シスターの「どうぞ弾いてください」にMさんは目を輝かせながらその貴重なオルガンを弾きこなし、聖歌隊が賛美しました。神父様、シスター、居合わせた一般の観光客も喜んで下さりコンサートに勝る喜びでした。
 遠藤周作記念館の高台から見下ろす海は、小説の中で棄教を迫られながらも信仰を貫き海の中に消えていった殉教者たちが静かに眠っているようでした。又その日は奇しくも遠藤周作の命日で、正面に飾られた遠藤周作の遺影にバラの花を捧げました。


上杉道子

 出津教会

 高崎教会
















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